そういえば芥川賞候補の古市氏って安倍のメシ友だったな

『民主文学』2019年2月号を読む。
この号に掲載している牛久保建男氏の「文芸ジャーナル」は1ページほどの紙面で各文芸誌の1月号の内容など、文壇の動向を紹介している。
この「文芸ジャーナル」の最後に書かれたのが『文学界』1月号に収録した落合陽一(メディアアーティスト)と古市憲寿(社会学者)との対談記事。
同誌では「トップランナー2人が次代を占う!」と煽ったらしい。
牛久保は2人の対談について、紙幅の都合もあってか「二人とも最近、小説を書いているということのようだが、体制側メディアにもてはやされることの多い二人を、『トップランナー』として持ち上げることにどこか作為を感じる」(『民主文学』2月号132ページ)と書いたにとどまり、その内容には立ち入っていない。

で、落合×古市の対談内容についてはニュースサイト「リテラ」が厳しく批判した。

この「リテラ」の記事にtwitterで反応したのが、芥川賞候補に2回ノミネートされた作家・木村紅美である。

年末年始の多忙ですっかり忘れていたが、木村が指摘したように古市は芥川賞候補にノミネートされている。
牛久保の「文芸ジャーナル」で触れられていないのは、脱稿後にノミネートのニュースがあったからと予想する。
まあ脱稿前に聞いても取り上げるかは別だが。

俺は古市の小説を読んでいないので芥川賞ノミネートにケチをつける気もないのだが、ふと「そう言えばこの人、安倍首相とメシ食っていたな」ということを思い出した。
古市は松本人志の「ワイドナショー」(フジテレビ系)のコメンテーターであり、松本らとともに安倍首相との会食に応じている。
そのことは「リテラ」も当時記事にしている。

今回の芥川賞ノミネートの報道でどれだけ報じられたかは知らんが「時の首相とメシ食った作家が芥川賞候補になりました」ってケース、今まであるのかねと。
もし古市が芥川賞を受賞したら、どれだけ審査員が彼の文才を絶賛しようが俺の頭の中では「あーはいはい、政治的な理由で受賞ですね~」という思いがよぎることだけは断言しておく。

そして木村のtwitterに戻るが、彼女は「これじゃ自分は芥川賞の候補に選ばれないはずだ」との自嘲気味な趣旨のツイートをしている。
しかし木村と昨年「しんぶん赤旗」で対談した笙野頼子は芥川賞、野間文芸新人賞、三島由紀夫賞のトリプル受賞を肩書に政府批判しまくっているし、昨年芥川賞を「おらおらでひとりいぐも」で受賞した若竹千佐子は「共産党系」と言われる新日本婦人の会の会員である。
いわば木村と同じ方向を向いている人々も芥川賞を受賞しているので、何とぞ彼女には奮起してほしいと思う。
そう掛け声をかけたからには明日、木村の著書を買い求めるとしよう。

(文中敬称略)

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