俺が笙野頼子を天才だと思った文章がこれ↓

twitterで書いたが、私は芥川賞作家の笙野頼子は天才だと思っている。
何も芥川賞の肩書を持っているから、ではない。
さらに私は、きちんと笙野の小説を読んだのは『群像』1月号掲載の「返信を、待っていた」が初めてである。
要は笙野の小説を1本しか読んだことがない。
それなのになぜ、私は笙野を天才だと断言するのか。
答えは2017年総選挙にある。
厳密に言えば、総選挙直後の日本共産党機関紙「しんぶん赤旗」にある。
同年10月25日付の赤旗に、笙野が寄稿した数百字程度の文章が載っている。
共産党北海道事務所のtwitterに、寄稿文を収めた紙面の画像が上がっているので、参考にしてほしい。

「共産党の議席は減り自民は勝った。だけど安倍首相は笑っていない。当選者の名前に花を付けていても、妙におとなしい。
選挙直前の演説で触れるほどに、権力は野党共闘を恐れている。怖いのは立憲民主党の数ではなく、共産党の献身、普通有り得ないその戦略である」


私が笙野の寄稿文を読んで震撼したのは、その洞察力である。
あれだけ当時の選挙では立憲民主党の躍進が華々しく伝えられたにもかかわらず、彼女は「権力にとって怖いのはどの政党か」を正確に見抜いていた。
横山光輝「三国志」で、蜀の劉璋の家臣連中が「漢中の張魯など恐るるに足りませぬ」「さよう味方の玄徳の方がもっと恐ろしい存在」と言っていたくだりを思い出すね。
すげえマニアックな場面だけどさ。

話はそれたが、要は表面的な現象に流されることなく、限られた紙幅で本質をズバリと指摘したところに笙野のすごみがあるとそのとき俺は思ったね。

枝野らが今年伊勢参拝して支持者のひんしゅくを思い切り買ったのは記憶に新しいが、そういう立憲の欠点が浮かび上がるたびに、私は笙野の慧眼(けいがん)に戦慄を覚えるのである。

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