「動物のお医者さん」は笑えるがイソジンは笑えないよね

きのうの晩、twitterをいじっていたら速報として吉村大阪府知事と松井大阪市長の記者会見を伝えるツイートが出回っていた。
ご存じイソジンの件である。
ツッコミどころが満載すぎる話だが、私は「イソジンがコロナの重症化を防ぐ」とやらの根拠となるサンプルが41人と聞いて思わず「動物のお医者さん」(白泉社)に収録したエピソードを思い出した。
言わずと知れた、大学の動物病院を舞台にした佐々木倫子の名作漫画である。

主人公ハムテルの相方、二階堂は研究論文の作成でピンチに陥っていた。
猫に付着する細菌をテーマにしていたのだが、全くサンプルが集まらない。
長老の大学教授の思い出話を基に、ハムテルと二階堂は、猫が水を飲みに集まるという「猫の泉」を探索。
何とか発見し、集まっていた猫の脇を綿棒でぬぐうという作業を二人して生傷をこさえながら行い、30匹分のサンプルを集めた…という話だ。
維新の連中のイソジン話を聞いて、それを思い出したのである。

二階堂の話には続きがある。
後日学会があり、二階堂は例の研究成果を発表した。
質疑応答で、あるベテラン教授が「サンプルが少ない」と研究内容に疑問を呈する。
この教授はハムテル、二階堂の恩師である漆原教授のライバルであった。
ライバル教授の横やりに漆原教授は敢然と反論するが、結局つかみ合いのけんかになるというオチ。
初見のとき、私はこの展開に笑わせてもらったものだ。

しかし今回の維新のイソジン会見には、ちょっと笑う気が起きない。
感染症の専門家でも研究者でもない素人2人が雁首を並べて、市販の薬がコロナに効きまっせ、とマスコミを使って宣伝したわけだ。
維新べったりの地元マスコミには望むべくもないが、誰か「サンプルが41人て少なすぎませんか?」くらいは質問したのだろうか。
二階堂のような学会の研究発表とは違って、実害が出たときの悪影響は計り知れないものがあろう。
既に「薬事法違反でねえの」という指摘もみられる。
こちらとしては、吉村と松井、そして製薬会社の皆さん方でつかみ合いでも殴り合いでもやってもらって、オチをつけてほしいところだ。

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